退去時の原状回復と清掃:敷金トラブルを避ける最短ルート

退去時の原状回復と清掃:敷金トラブルを避ける最短ルート

賃貸の退去時に揉めがちな原状回復・ハウスクリーニング費用・敷金精算のトラブル回避を、確認順で整理。契約書の見方、借主負担になりやすい項目、退去前にやるべき清掃の優先順位、立会い時のチェック、クリーニングを頼む最適タイミングまで解説。

退去時の原状回復と清掃:敷金トラブル回避のコツ

退去で揉めやすいのは、引っ越し作業そのものではなく「お金」です。

特に多いのが、

  • 敷金が思ったより戻らない
  • クリーニング代が高い(しかも内訳が曖昧)
  • 「これ借主負担?」が不明で言い負かされる

結論から言うと、敷金トラブルは退去日に戦うものではなく、退去前に“型”で潰すのが最短です。

このページでは、余計な揉め方を避けるための確認順と、クリーニングを使うべきポイントを整理します。

まず結論:敷金トラブルを避ける三原則

  • 契約書の特約を先に読む(退去後に気づいても遅い)
  • 通常損耗・経年劣化借主負担を分ける
  • 請求は内訳で見る(総額で見ない)

ポイント:「払う/払わない」で揉めると長引きます。
代わりに、特約・内訳・証拠で淡々と詰めるのが強いです。

最初にやること:契約書の“特約”だけ拾う

退去で効くのは、契約書の全部読みではなく、ここだけです。

  • ハウスクリーニング費用(退去時に借主負担と書かれているか)
  • エアコン清掃費(特約があるか)
  • 鍵交換(退去時/入居時、どちら負担か)
  • 短期解約違約金(何ヶ月以内で発生か)
  • 原状回復の範囲(特別な記載があるか)

ここに「退去時の清掃費は借主負担」等が明記されていると、そもそも争点が変わります。

通常損耗・経年劣化 vs 借主負担:揉めやすいところだけ整理

ここでよく揉めますが、全部覚える必要はありません。現場で揉めやすい“典型”だけ押さえると強いです。

項目揉めポイント考え方(整理)
壁紙(クロス)汚れ・変色通常の生活範囲の汚れは経年寄り。穴・落書きは借主寄りになりやすい
傷・凹み家具の設置跡は経年寄り。深い傷や水濡れ放置は借主寄り
水回りカビ・水垢軽度は経年寄りだが、放置で固着すると借主寄りと言われやすい
エアコン臭い・カビ特約があるかで争点が変わる。なければ“通常使用”扱いの主張余地

現実的な戦い方:「それは経年です」と言い切るより、内訳と根拠を求める方が通りやすいです。

退去前にやるべき清掃の優先順位(“減点されやすい所”から)

自力でやるなら、見栄えより減点されやすい箇所を潰すのが合理的です。

  1. キッチン(コンロ・換気扇周り):油は放置が最悪
  2. 浴室(排水口・カビ):放置感が出ると強い
  3. トイレ(尿石・床際):一発で印象が決まる
  4. 水回りの排水口:臭い・ぬめりは指摘されやすい

コツ:退去前は「ピカピカ」より放置の証拠を消す方が効きます。

プロに頼むべきタイミング:迷ったら“争点を減らしたい時”

退去前クリーニングは、全員に必要ではありません。ただし、次に当てはまるなら頼む価値が上がります。

  • 忙しくて自力で手が回らない
  • 水回りの固着が強い(油・カビ・尿石)
  • 立会いで指摘されるのが怖い
  • 敷金精算で揉めたくない(交渉コストを減らしたい)

要するに、クリーニングは「キレイにする」より、請求される口実(争点)を潰すために使うのが強いです。

ハウスクリーニングおすすめランキングを見る

退去立会い前にやるべきこと:写真で“記録”を作る

退去立会いの最強の保険は、掃除より写真です。

  • 水回り(浴室・キッチン・洗面・トイレ)
  • 壁紙の状態(目立つ汚れ・穴)
  • 床(傷の有無)
  • 設備(エアコン・換気扇)

これがあると、後からの追加請求が来ても「いつの話?」を潰せます。

精算で揉めない聞き方:内訳を“標準化”する

敷金精算で揉めるのは、総額だけ出されるパターンです。内訳を求めます。

精算内容を確認したいので、可能であれば内訳(作業項目・単価・範囲)が分かる形でご提示いただけますか?
こちらでも確認して、必要があれば認識合わせをしたいです。

感情を乗せずに「確認したい」だけで十分です。

迷ったら:退去前は“水回りだけ”でも強い

退去前に全部を頼む必要はありません。コスパが高いのは、水回り集中(キッチン・浴室・トイレ)です。

まずは候補の業者を見て、メニューと価格の納得感で決めるのが早いです。

ハウスクリーニングおすすめランキングを見る